髙木さんはなぜケアマネジャーを目指したのですか？

介護業界への入り口は私の母の姿でした。母はヘルパーさんとして働いていたのですが、毎日楽しそうに出勤する姿を見て「介護って楽しい仕事なのかな？自分もやってみようかな・・」と漠然と思っていました。私の育ったところは、だんじり祭りもある地元の文化や人との交流が盛んな地域で、田舎ならではの暖かさのある町でしたので、いつかは地元で働きたいと考え、母の楽しそうに出勤する姿を思い出し、地元の特別養護老人ホームで働き始めました。ケアワーカーとして就労した後、もっと世の中の介護の事を知りたいと思い在宅介護センターへ転職しヘルパーとして働きました。

ケアマネジャーの資格を取ったのは、そこのケアマネジャーさんから介護支援専門員の資格取得を強く勧められたこともありましたが、ヘルパーをしていく中で、自分は人付き合いが苦手ではないこと・書類作成や文章を書くことが嫌いではないことに気づきました。仕事をするなら自分が得意なことで住み慣れた地域でみんなが生活を続けていけるお手伝いができればと思いケアマネジャーになりました。

サービス付き高齢者向け住宅併設のケアマネジャー業務ってどんな業務ですか？

東村山ケアプランセンタは施設入居者様と在宅生活をされている利用者様の両方を担当していますが、ケアマネジャーが行う基本業務内容は変わらないと感じています。

ただ、施設併設のケアマネジメント業務の中でとても助かっているのは、施設入居利用者様の普段の生活が見えるので、より内容の濃いアセスメントやケアプランが作成でき、ご家族にも報告ができることです。在宅の利用者様の場合、モニタリングやアセスメント・サービス提供事業者から頂く情報にも限りがありますが、施設の場合は24時間対応ですので、コンシェルジュさんや併設の訪問介護スタッフさんからの報告も、夜の状態・排泄や睡眠・食事から着替えまで詳細な状況が共有できるので、コンシェルジュさんとヘルパーさんには本当に感謝しています！！また、その生活状況を元に往診医や歯科医・薬剤師さんとも生活課題を共有・検討できるので自分自身にとっても勉強になっています。

仕事の中で「大切にしていること」はなんですか？

今までは「その人のため」と思い仕事をしてきましたが、利用者様の「残された人生の時間」というものを強く意識した出会いがありました。

そのケースは転倒リスクが高い利用者様でしたが、一人で外に出たいと強く希望されていました。

「外に出ると転んでしまうので危険だから一人は無理」との判断で息子様も外出に付き合わなければならず、息子様の生活もあるのでなかなか付き合えない中で、利用者様の限られた人生や時間の中で希望されていることを「出来ない」の一言で片づけるのではなく「できるだけ要望を叶える方法や楽しく生活してもらいたい。ご家族の時間は無限にあるものではないので双方が楽しく人生を送れる時間の使い方の提案ができたらいいな」と思いました。利用者様が過ごされる時間を満足したものにする、ご家族ご自身の時間を介護で使い果たしてしまわない様「お互いの幸せの形」のための大切な日常を過ごしていただけるように心がけています。

自分の時間も大切です（笑）！！時間に追われると仕事が手につかなくなったり、相談内容に真摯に向き合えなくなったりするのでオンタイムとオフタイムの区切りを意識して業務するようにしています。有給休暇は取りやすい職場なので、有効に使わせてもらっています（笑）

これからケアマネジャーとして働きたいと考えている人に一言お願いします。

ケアマネジャーとして日々勉強することはとてもたくさんあるので・・・（笑）。

介護保険制度は3年に1回改正になるし、制度なども日々変わっていく中で追いつくのが大変です。行政の研修だけでは法律の解釈がわからないことや自分で調べるにも時間的余裕が・・（笑）

ケアマネジャーとしてならば、経験・未経験問わず職場に研修制度やバックアップ体制の有無は確認しておいた方が良いと思います。幸いテルウェルではケアマネジャーの新任研修やフォローアップ研修、また定期的にケアプランチェックがあり、その都度「ここは法制度が変わったよ」「省庁からガイドラインがでてるよ」など教えてもらえるので助かっています。また、先輩にも恵まれ、とても相談しやすい環境なので安心して働くことができています。

職場の雰囲気も事前にわかると安心できると思います。わたしも現職に転職する際は支配人に施設の中や事務所の中を案内してもらい雰囲気が分かったので心して転職することができました。